日本に来て3年目になりました。私にとって、さまざまな人と出会い、いろいろな経験を積み、充実で大切な時間を過ごしたと思います。ここでは、日中の学生生活を通して、感じた違いについてお話したいです。
中国の大学にいるとき、すべての学生は4人1部屋の寮に住み、入学するとき決められたクラス単位で授業を受け、先生が一方的に教えることが多いです。そして学生の中から選ばれた責任者が、授業の変更やレポートの締め切りなど各情報を伝えてくれたりして、自主性や思考力を発揮できるチャンスは少なかったと思います。
日本に来て、手帳を使ってスケジュールを管理することの大切さがわかりました。学生は自由であり、住む場所やゼミ先生の選択、学校や授業の連絡を確認するなど、自主性が必要であることを気づきました。大学院に入って、どのテーマについて興味を持ち、先行文献は何があるのかなど、全て自分で調べないといけません。先生に教えられた知識を理解するだけでなく、いろいろな文章を読んで初めて、分析する視点が分かってき、研究するとは言えるのです。このアイディアを生み出す能力こそ、私にとってあまり経験したことなく、最も大きな挑戦であり、楽しいところでもあると思います。
また、学生は仕事に対する気持ちも違います。中国の場合は入社して合わなければ転職すれば良い訳です。しかし、日本人の学生は同じ職場で一生働くという意識が強く、人生の目標を実現できるような仕事を探すために必死だそうです。そもそも学校と違い、社会には正解がないのですが、一人前の社会人になるために、さまざまな素質を身に付けるのはどの国の学生にとっても大切だと思います。
学生生活はあと半年しかありませんが、納得できる研究結果を出すとともに、奨学生として国際交流活動などに積極的に参加し、ロータリーアンの方々から社会人としての素質や奉仕の精神を学んでいきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
米山奨学生 鄭 暁