
2025-26年度
大津ロータリークラブ
会長 高橋 祥二郎
「温故尽新」~歴史に学び、未来に尽くす~
歴史と伝統ある大津ロータリークラブはおかげさまで、今年12月19日に創立75周年を迎えることになりました。
設立された昭和25年は戦後日本の本格的な復興が始まり、平和な社会の中で民主主義が根付き始めた時代です。このような時代に、経済発展と同時に職業人が地域や社会に奉仕を通じて貢献することを目的として設立されたことは、歴史の要請に応えた意義のある取り組みだったと思います。
そして、常にロータリー精神に則り、会員の皆さまが実践されてきた奉仕や親睦などの活動を通して発展してきた大津ロータリークラブの「75年の歴史とその活動の積み重ね」は、まさに今日のクラブの伝統へと繋がっています。
75周年を迎えるにあたり、設立の経緯から目的や理念を今一度思い返し、これまでに実践してきた事業を振り返りながら、次の100周年に向けて、これからの大津ロータリークラブの在り方や活動について未来志向で考える時期にきていると思います。
今年は昭和100年の年でもあります。この間、先の大戦の終戦を境に戦前の20年と戦後の80年では、国家が目指す姿や国民の意識と価値観は大きく変わりました。また、戦後も復興から高度成長の時代のおよそ45年と、その後の安定・低成長の時代の35年を区切って考えると、経済環境や社会的背景が時代とともに大きく変わってきています。
不易流行の言葉の通り、ロータリークラブの綱領や目的・理念は不変と考えていますが、例会運営やさまざまな活動、奉仕する対象者、内容などについては時代の変遷とともに変化してきていると思います。会員の皆さま一人ひとりの今日までのキャリアや現在置かれている立場、職業観などの価値観などが異なるために、全員の認識をまったく同じようにそろえていただくことは困難かもしれません。それでも、10年後、25年後のクラブの姿をバックキャスティングしながら、今後の運営や活動の在り方などを未来志向で、サステナブルな視点を持って考えていただき、率直な意見交換をする一年にしたいと考えています。
キーワードは「温故尽新(おんこじんしん)」としました。この言葉は、副題の「歴史に学び、未来に尽くす」という思いを表しており、この思いを皆さまと共有しながらクラブを運営していきたいと考えています。
当該年度はIM・75周年記念事業など大きなイベントを控え、既に準備を進めていただいています。皆さまのお力をお借りしながら、是非とも次に繋がる実のある事業にしていただくことをお願い申し上げ、年度方針と致します。